Oberonを動かす
2018-12-23


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Oberonとは、Pascalの生みの親であるNiklaus Wirth教授らのチームが開発した プログラミング言語であり、それで書き下されたオペレーティングシステムである。現在のバージョンはObject指向の拡張がなされ、A2と呼ばれている。Nativeに動作するバージョンや、WindowsのゲストOSとして動作するバージョンなどがある。

OSとして特筆すべき事は、キャラクタベースのウィンドウシステムが提供されていることであろう。 説明文の中にアプリケーションのコマンドとパラメーターが埋め込まれていて、 それをクリックすることでアプリケーションを実行する。

冒頭のスクリーンショットは、WindowsでA2を動かし、 Notepadの画面にコマンド"FSTools.Directory ~"を書き込み実行させ、 その結果がKernel.logに書き込まれた所である。

実は、NativeのA2では日本語106キーボードが使えない。106キーボードのレイアウトを示す ファイルがないのである(不思議なことに中国語はあるのだが。)。そこで、初めてのOberonプログラムの題材として、 レイアウトファイルを作成するプログラムを作った。A2プロジェクトのメーリングリストに参考となるプログラムを 教えてもらい完成することができた。これでキーボードで困ることがなくなった。実際のプログラムはGenerateKeyboardLayoutJP.Mod である。すでにプロジェクトチームにも送ってあり、そのうちcontributeに追加していただけそうである。


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