手持ちの真空管 電圧増幅管 6AV6 と電力増幅管 6AR5 で、直結アンプを作ってみます。直結アンプの製作実験です。 6AV6と6AR5は、ともにラジオによく使われた真空管です。
真空管アンプの電圧増幅管のプレートと電力増幅管のグリッドは、コンデンサを介して接続するのが普通です。
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これに対して、直結アンプは、電圧増幅管のプレートと電力増幅管のグリッドを直接接続します。
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電力増幅管のグリッドは、カソードからみてマイナスの電位になっていなければなりません。電圧増幅管のプレートはプラスの電位です。 ちょっと矛盾するようですが、
電圧増幅管のプレート電圧=電力増幅管のグリッド電圧<電力増幅管のカソード電圧
と電圧を配分することで、実現できます。
6AR5の動作例を調べてみます。誠文堂新光社から出ている「実用真空管ハンドブック」に掲載されている動作例を見てみますと、 プレート電圧 250Vで、約3Wの出力が得られます。この場合のグリッド電圧は、-18Vです。
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6AV6の動作例をについては、「実用真空管ハンドブック」の動作例を見てみますと、プレート供給電圧が 100Vのとき57倍の増幅率があります。
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実験用の電源の出力は、240Vしかありません。これを考慮して電圧配分を図示すると、このようになります。
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次回は、これをもとにして設計します。
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